20年以上も前に書いた「つくるハム実用アクセサリー」という本の中に。同様の製作がありました。
ミズホ通信のピコシリーズはいくつかの変遷がありましたが、移動運用が手軽にできるので人気がありました。
ただ、CWで運用するとき、今では一般的な機能であるブレークイン回路がなかったので、手動で送受を切り替えなくてはなりませんでした。その対応として、前記の装置を作ったのでした。
先日、あるOMの方から手紙をいただき、拙書をご覧になりこの装置を作りたいとのことで質問をいただきました。そこで改めて本を見てみると、ロジックICやC,Rによる遅延回路などで組み立てた回路で、とても懐かしく思うと同時に、技術の進歩を見る思いがしました。あの頃はまだPICはなかったのです。
同じような動作をする回路をPICで作ったらどうなるだろうとやってみました。
昔は縦ぶり電鍵が主流でしたが、今ではパドルによるエレキーが主流になっていますのでエレキー機能を付けました。
さすがにケースに入れるまで組み立てませんでしたが、ブレッドボードで機能の確認はしました。20年以上の年月の隔たりはディスクリートからソフトへの大きな変化を感じます。
でも、ピコに電源を入れてみるとしっかり交信が聞こえてきました。まだ現役としても使えそうです。オールドリグと共に昔の装置を復活させてみようかと思いました。